砥石郷山山頂
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MmさんとMhさんの三人で紅葉を見に出掛けて来た。
ちょうど三年前,綺麗な紅葉に出会えた牛小屋谷を歩くことにした。
先週末,避難指示が出るほどの豪雨で川が増水しているのではないかと一抹の不安を抱きながらも牛小屋高原駐車場を出発。キャンプ場を抜け堰堤管理道から大堰堤に下りる。予想通りかなりの水量が流れていた。
しばらく左岸を歩くが,紅葉は見当たらない。ミズナラも少し黄葉し始めた程度だ。たまに赤みを帯びた木もあったが寂しい限りだ。渓流や滑滝の水量は十分だが赤や黄色の落葉で化粧していないので寒々しい。
大堰堤から15分程で崩落地に出る。ここは一旦右岸に渡り再度左岸に戻るのだが,増水で飛び石が水没しており少々足場が悪かった。仕方なく左岸側の崩落地の下側をへつりながらクリアーする。
更に左岸を10分ほど歩き右岸に渡渉する。ここでも増水のため苦労する。ただし,渡渉はここが最後でこれ以降は右岸を田代集落跡まで歩く。 前回,跨ぐのに苦労した倒木もこの3年で周りの蔦などが無くなり簡単に下を潜れるようになっていた。
増水のため渡渉箇所で手間取ったが,大堰堤から1時間ほどで牛小屋谷を田代登山口まで下り終えた。
ここから砥石郷山頂まで標高差約520m。急登の連続が続く。まずは植林地の急斜面をジグを切りながら登って行く。暫く上ると足元にはイワカガミが多く生えていて春にはきっと綺麗だろう。
植林地を抜けると落葉広葉樹の急斜面に入る。ここからはほとんどが直登の1本道になる。途中,標高900mを超えた辺りでベロ尾根に上がり一旦傾斜は緩くなるが,その上は更に勾配がきつい一本道になり,脇には補助のトラロープが延びていた。
初めのうちはトラロープに頼らずに登っていたが,山頂直下では体力も尽き勾配も更にきつくなったのでとうとうトラロープで体を引き上げないと登れなくなった。
田代登山口から1時間20分,ようやく砥石郷山頂に到着した。ここで暫し休憩し,記念撮影と息を整えた。
山頂には展望が全くないので次の1166mピークまで行き,そこで昼食休憩としたが,正面の恐羅漢山は見えるが十方山方面は木で遮られていた。
いつものようにコーヒーを淹れてゆっくりと休んだ後,夏焼峠に下り,牛小屋高原に戻った。なお,峠付近も僅かに紅葉しているだけだった。
今回,紅葉はほとんど見られなかったが,これは歩いた時期の問題なのか,それとも今年は紅葉せずに枯れるのか。紅葉を期待して再度芸北を訪れよう。
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