登山日 令和4年5月3日(祝)
目的地 島根県益田市  高井山(1,097.4m)   足跡 ⇒ 
行 程 駐車地(8:15) ⇒ ワサビ田跡(8:45) ⇒ 大滝(9:15) ⇒ 二股上がり(10:05〜15) ⇒ 最後の滝上部(10:45〜55) ⇒ 尾根上り(11:25) ⇒ 高井山山頂(11:30〜55) ⇒ 809m分岐(12:40) ⇒ 谷コース出合(13:10) ⇒ 駐車地頂(13:25)  【総時間 5時間10分】


高井山山頂

今回は,Iさんと高井山を歩いてきた。
Iさんによると「正規の登山道は無く,踏み跡程度。谷を登り,尾根を下る。」らしい。まぁ,Iさんの先導と「山と山野草のページ」さんの記録があれば安心!と思っていたが,想像以上に危険でタフな山だった。
三坂八郎林道のヘアピンカーブに車を置き,コウイ谷に入る。すぐに左岸に渡り,沢の崖沿いに登っていく。途中,Iさんが昔下りて来たと言うペンキマークが記されたモミの木があった。
谷のルートの足場は狭く少々危ない。最初の滝を高巻きして上部に上がり,ワサビ田跡に着く。沢沿いのルートには山野草の花が少しずつ現れだした。
次の小滝の右岸を高巻くまでは踏み跡が残っていたが,徐々に怪しくなってきた。どうも最近の大雨でルートが土砂で流されたよう,大滝は右岸の登れそうな箇所を見つけて高巻きし大トチの根元に上がった。
ヤマシャクヤクの咲く斜面を詰め,小滝を高巻き,二股に出る。ここから最後の滝の上部に出るまではルートはほとんど消失し,歩けそうな箇所を見つけるのもやっとで,獣道のような踏み跡らしきルートを進む。
最後の滝は右岸の崖にへばり付き,細い木を便りにトラバースする時は少々びびった。 やっと滝の高巻きが終わると傾斜は緩やかになりニリンソウやルイヨウボタンの群生地があった。更に進むと沢は枯れ,稜線までは笹藪が広がっていた。
谷に入って稜線に上がるまで3時間10分。稜線には比較的明瞭な踏み跡があり,5分ほどで高井山の山頂に着いた。
山頂の木々の隙間から南側には寂地山を中心に広高山,右谷山,小五郎山の山並みが望める。西側の安蔵寺山は山頂部分だけだ。
昼食休憩の後,西側に延びる尾根を下った。基本,尾根を外さぬよう歩けばよいが,数箇所枝線があり,これに踏み込むと危ないらしい。
前半部分は,薄い踏み跡やテープ,ペンキマーク(これは何かの境界らしく怪しい。)があり歩き易かったが,3つ目の分岐付近で踏み跡やテープが消えた。ペンキマークに誘われ急斜面を下ったが,気付いた時は既に遅しで,そのまま809mピークに向った。 809mピークから谷に向かって急斜面を下ると朝写真を取ったペンキマークの所に下りてきた。
今回,谷ルートには,テープなど一切無く,「山と山野草のページ」さんの記録を頼りになんとか辿り着けた。下りの尾根も間違うと引き返すのが難しい急斜面がいくつもあり,再度,このルートを歩くのは無理だと思った。

備 考  今回の花図鑑はこちら ⇒ その1その2