猫山山頂
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三連荘の最終日は,I さんの案内で初めてのヒメユリに会いに猫山に出掛けて来た。
猫山スキー場横の登山口から入山し,ゲレンデに並行して桧林の中を上る。
30分ほどでトラバース分岐に上がり,左岸側に渡り,横巻きに移る。
7分ほどで倒壊した「山上さん」がある。三体の石仏は変わりなく鎮座されていた。
青や赤のヤマアジサイ,真っ白なトリアシショウマの咲くなだらかな道が終わり,いよいよ登りに掛かる。ここから山頂まで1時間ほどきつい急傾斜が待っていた。
周りにはブナの大木こそないが,緑に染まってしまいそうな森が広がっていた。
猫山本峰の山頂は林の中で展望は全くない。すぐさま南峰に向かった。
本峰から20分ほどの南峰は展望が抜群で,今日は薄雲で視界は悪いが,先月歩いた比婆山連邦や小奴可の集落の奥に多飯が辻山が確認できた。
小休憩の後,いよいよヒメユリの探索に入った。 既に南峰の南斜面には,10数人から成るパーティー等が散開してヒメユリを探している。蕾は幾つかあるようだが,開花した花が見つからないみたいだ。
我々も散開してヒメユリを捜す。すると南峰からかなり離れた斜面で開花したヒメユリを発見。そこを中心に捜索範囲を広げていくと再び発見。
それでも5〜6輪が限度だった。
ヒメユリは,雪深い季節を越えて咲くからか,小さいながらも凛とした強さをもつ朱色の可憐な花だった。これほど綺麗な花に出会えたことに感謝!
この山は,他にも沢山の山野草があり,それを愛でながらゆっくりと散策を楽しんだ。
下山は往路を戻ったが,急斜面は,ぬかるんで滑りやすくとても足に負担がきた。
途中の展望地では,登る時は真っ白だったが,道後山の稜線を見ることができた。
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