記 録
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9時52分 八合目:槍ヶ峰
蒜山と言えば,のどかな蒜山高原にあるなだらかな草原の山だと思っていたのが,大間違いだった。
何も調べず,Iさんに付いていけば良いと5時に中筋駅で合流。
高速を走り,蒜山の駐車所に到着したのが7時半。
百合原牧場を抜け上蒜山登山口から山に入ると直ぐに階段が始まった。
植林帯を貫くこの階段は,延々と標高差150mを越える長さで,さすがに参った!
植林帯が自然林に変わるとようやく目当ての山野草の花が目立つようになった。
今回の目的は,初めての蒜山縦走も一つだが,秋の山野草を見るのが主目的でこの山を選んだのだ。
八合目:槍ヶ峰では北西に大山の南壁や矢筈ヶ山の岩尾根を望むことができた。
また,東側には,これから歩く中蒜山・下蒜山の縦走路が延びていた。
しかし,この縦走路を見ても,この時点では,一旦,上蒜山まで上がれば,なだらかな草原の縦走路が待っていると思い込んでいた。
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12時20分 中蒜山山頂
花を見付けては撮影と称し休みながらやっと上蒜山山頂に到着したが,休む間もなく三角点に向った。 そのピークは人気が無く,道は時に首を越える笹で埋もれていた。
上蒜山山頂に戻り,中蒜山に向ったが,尾根から覗くと一旦標高985mの最低鞍部まで下り,再度150mを登り返すものだった。
しかも,下りはつるつる滑る急勾配の岩の道で,両脇の笹で体を確保しないと危なくて降りれない。 たどり着いた最低鞍部は笹原を風が吹き抜け,とても涼しかった。
中蒜山の上りで振り返るとユートピアの上に上蒜山が広がっていた。
登り返しの道は,遠目には草原の尾根道だが,足元は水を含んだ火山灰の真っ黒な土で滑る滑る。
あえぎながら登った中蒜山の山頂は大賑わいでごった返していた。
どうも蒜山の中心は中蒜山らしい。
当然山頂からは,蒜山高原が一望にできた。
もう一度,上蒜山からの縦走路や矢筈ヶ山の岩稜を眺めて,中蒜山を後にした。
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14時31分 下蒜山
中蒜山の肩で下蒜山を望むとゾッとした。
手前過ぎて見えない最低鞍部までの急な下り,次は3段とも4段とも見える下蒜山の上り。
既に両足は鈍痛が来ていた。
つるつる滑る下り道に足を取られながらも,なんとか最低鞍部のフングリ乢まで下り,へたり込んでしまった。
しかし,ここからの上りも長く,結構急斜面もあり,下蒜山に着いた時には疲労こんぱいだった。
下蒜山の山頂から今日の縦走路や大山などが一望にできたが,展望を楽しむ余裕は既に無かった。
下蒜山からの下りは,もっと容赦無かった。
最初の下りの鎖場はなんとか無事に下りれたが,2番目の鎖場では左足が滑り,右手が掴んだ笹に支えた右足が岩の上で180度回転し上向きに頭から落ちてしまった。
運よくザックで背中は守られたが,頭は岩の10cm横にダイブ。
危うく流血?助かった!
雲居平まで下りて振り返ると下蒜山の急斜面はやはり急だった。
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