記 録
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8時23分 メタセコイアの大木
空は晴天なれど台風15号の残り香のような置き土産で波が高く,日本海での釣りが中止になった。
快晴予報に我慢できず,急遽,?さんに石見冠山の山行をお願いした。
広島を6時半に出発し,8時前に登山口に到着,さすが高速道路は早い。
登山口から15分ほどは,時計回りに等高線に沿って半周すると,右手の山側に今回の目的であるナツエビネの花が数株咲いていた。
まだ蕾もあるが,少し茶色くなり始めている花も見受けられた。
いよいよ谷に入り,勾配が出てきた。
谷沿いにも,数箇所ナツエビネが咲いていたほか,白いノブキなどの山野草も結構咲いていた。
20分ほどで杉林の中に天を突くようなメタセコイアの大木がそびえていた。
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10時00分 主稜線鞍部
メタセコイアの大木を過ぎると勾配は急になり,水場のある峠までの30分ほどは結構きつかった。
峠では涼しい風が吹き抜け,汗をかいた体には少し寒く感じた。
気温は25℃ぐらいだろうか。
峠からは一転して尾根歩きとなる。
小さなピークがあるため多少は下るときもあるが,基本一本調子の上りだ。
しかも,虎ロープが張られた急斜面が続く。
しだいに足が重くなり,風も吹かず,さすがに汗が噴き出てきた。
峠から約40分で展望テラスに出た。 周りの枝がうるさいが,正面に阿佐山を望むことができた。
少し登って右に大きくトラバースし,落ちそうな木橋を渡ると主稜線の鞍部(高原分岐)までは直ぐだった。
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10時16分 石見冠山山頂
山頂までの主稜線には,一段ときつい斜面が待っていた。
虎ロープを掴みながら登った山頂は見事だった。
島根の山々を一望できる絶景で,北北西には大江高山火山群,北北東には三瓶山,北東の奥には大万木山などが見渡せた。
最高峰の南峰まで行くと南側の展望が開け,寒曳山,阿佐山,三つ石山,天狗石山,その奥に掛頭山と広島の県北の山々が一望にできた。
眼下には,於保知盆地とそれを囲む山々だ。
これだけの快晴と大展望を十分楽しみながら,ゆっくりと昼食を取り,往路を下山した。
ナツエビネは8月中下旬の一瞬だが,単独峰からのこの大展望は春に,秋にまた来たいと思われるに十分だった。
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