記 録
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9時30分 獅子ヶ谷尾根ルート
今回は,新緑を求めてⅠさんと十方山に出かけた。
二軒小屋の駐車場から十方山林道を水越峠に向かう。
45分ほどで獅子ヶ谷登山口に到着。
今回は,古くからある谷沿いのコースでなく,新しい尾根コースを歩いた。
既に獅子ヶ谷登山口の標高が950mを越えており,山頂(1328m)までの標高差は,たったの370mほどだ。
まずは杉林の中を進み,町境の尾根に乗った標高1100m付近から自然林に変わった。
登山道脇には,ユキザサやミヤマカタバミの群落があったが,まだ花は蕾で春は来ていないようだ。 心なしか周りのモミジやブナの新緑も芽吹いたばかりの様子。
高度を上げていくとエンレイソウが目立ち始めた。
盆栽のように小さな岩の上に大きなカエデの木が生えていたのには驚いた。
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10時33分 十方山山頂広場
盆栽岩から4分ほどで十方山の最高地点に到着。
ここには三角点もプレートもないが,確かに周囲より高く,ここが恐らく1328m地点と思われる。
今回歩いた尾根コースは,傾斜もなだらかで道もはっきりしており,このコースがもっと使われれば,この最高地点も注目され,小さな広場でも整備されればと思う。
更に20分ほど歩くと十方山の三角点がある山頂広場に到着した。
雲は多いものの,益田市の安蔵寺山から寂地山・吉和冠山を経て,羅漢山,大峯山・東郷山,天上山へと続く大パノラマが広がっていた。
ただし,広場には,絶え間なく強風が吹いて体感気温は10℃を軽く下回り,吹きさらしの広場には長居ができなかった。
景色は楽しみたいが,仕方なく笹の中の登山道に退避して軽く昼食を取った。
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12時18分 丸子頭
30数年前,内黒峠から丸子頭を経て十方山を歩いた時には,首ほどの笹の海を延々と泳いだが,今は幅が1mを超える道が整備されていた。
これはこれで嬉しいことだが,少し物足りなく,少し寂しい思いがした。
丸子頭へのルートは掘割の箇所を除き,至ってなだらかでブナの大木やリョウブ林,足元にはバイケイソウやエンレイソウが群落をなして楽しく歩けた。
しかし,展望はというと那須分岐からの下り斜面に1箇所,北側の深入山や臥龍山が望めただけだった。
丸子頭にも展望はなく,また山頂らしい標高差もなかった。
丸子頭から40分ほどで藤本新道分岐に到着。
藤本新道は,植林地と自然林の境を縫うように整備されていた。
この新道は,急勾配の上に滑りやすい道だったので,珍しく階段がありがたかった。
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