記 録
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9時48分 広葉樹の広場
今回は,I さんと黒ダキ山にベニドウダンを見に行くことにした。
立野野営場には,前日からの宿泊者だろうか,既にテントが3張りあった。
車を置き,登山口のある小松原橋に向かう。
橋の北詰の左斜面に,消えかけの踏み跡が右上に延びていた。
朽ちかけたテープと踏み跡 を頼りに急斜面を登る。
30分ほどで尾根道も緩やかになり,大ツガの木 に出会った。
暫く歩くと林床は薄い笹に変わり,歩くにつれ笹が深くなってきた。
882ピークを越えた先の鞍部は,周囲が綺麗な広葉樹 で覆われた笹の広場 だった。
912ピーク手前の急斜面あたりからベニドウダン がぼつぼつ現れだした。
細見谷に降りる尾根分岐の手前には標高差90mほどの急斜面 が待っていた。
この斜面にはイワカガミが群生 しており,5月初旬に来れば,一面の花が楽しめるだろう。
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11時25分 黒ダキ山山頂
急登に顎を出しながらも赤い吸殻入れの立つ細見谷分岐に上がった。
分岐から黒ダキ山頂までは,ベニドウダンがここ にもそこ にもあそこ にもいたるところで咲き誇っていた。まさにベストタイミングでの山行となった。
この稜線には,展望スポットが数箇所あり,東側の立岩山 ,北側の十方山 ,少し狭いが南西側には吉和冠山 も望めた。
小松原橋を出発して黒ダキ山の山頂まで約3時間。
ベニドウダンの撮影に時間を取られたといえ,途中,アップダウンや急斜面もあり,時間と体力を思いのほか消耗してしまった。
残念ながら山頂は,広場も展望もないため,先の仏石 まで行き,昼休憩を取った。
仏石から黒ダキ山頂に帰る上斜面は,だだっ広い藪でルートが不明瞭だ。
基本,尾根を外さなければいいのだが,ここと882ピークの先の笹の広場は要注意箇所だ。
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13時50分 下山林道
下山ルートは,細見谷の下山林道に下りるため,細見谷分岐を左に取る。
細見谷へ向かう登山道には踏み跡があるが,今朝来た小松原橋へ向かう方向には目印のテープこそあるものの,ただの藪にしか見えない。
尾根分岐から急斜面を下り,これまでと同様,尾根を外さぬよう気をつけながら踏み跡を辿る。
南東側に10分ほど下り,緩やかに尾根が延びた場所に再び赤い吸殻入れが出現。
この吸殻入れから30mほど先で90度折れ,南西に延びる尾根を下る。
更に20分ほどで大きなブナの木 があり,その先の分岐で今度は南東側に下りる尾根に乗る。
急傾斜を10分ほど下るといきなり下山林道 に出た。
少しばかり下山林道の上流側を散策した後,立野野営場に向かう。
この林道は崩落や崩壊した箇所もあったが,総じてしっかりしていた。しかし,小1時間の林道歩きは,さすがに疲れた。
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