記 録
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9時31分 大砲岩分岐
今回は,Iさんと大江高山を歩くことにした。
降雨確立40%だが,今日の目的は展望ではなく,ミスミソウやイズモコバイモといった花なので,天気はさほど気にならない。
とは言え,登山口のある飯谷集落に着いたときは,雨は振っていないものの気温は3℃でとても寒かった。
麓から見上げると山頂はガスに覆われていた。
車道を歩き最奥の民家を過ぎると急勾配のコンクリート道に変わった。
マムシグサの生える杉林を上っていくと山辺八代姫命神社に着いた。
登山口は神社の裏手にある。
暫く上ってから左岸に渡り,いよいよ尾根に取り付いた。
道?は「超」の字が3つは付くほどの急傾斜で,しかもぬかるんで滑り易いため,傍らの木を掴んでは体を引き上げながら登った。
15分ほどで椿の咲く大砲岩分岐に着いた。
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10時20分 大江高山山頂
分岐で休憩したが,寒くて長くは休めなかった。
出発して程なく白いものが落ちてきた。
初めは霙だったが,だんだん雪や雹に変わってきた。
分岐から岩尾根になり,急勾配なうえに雪で滑り易い。
滑ると掴まる物がないため一気に下まで落ちるだろう。
こんな日に上るルートではない。
もちろん下るなんてとんでもない。
上るにつれて雪が強くなり,2cmほどの積雪になった。
白くなった登山道を登ること40分ほどでようやく東に伸びる主稜線に上がっ
た。
緩やかな登山道を上ると5分ほどで大江高山の山頂に着いた。
当然といえば当然なのだが,山頂からの展望は真っ白で何も見えなかった。
物好きはどこにでも居るもので,こんな天候なのに10人ほどのパーティが
登って来た。
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11時10分 779ピーク
大江高山の山頂から西の779ピークまでの区間がミスミソウやイズモコバイモの自生地だそうだ。
しかし,生憎の雪で白色の花は見つけにくい。
少し歩いては立ち止まり,屈みこんで花を捜しながら歩いていると草丈5cmほどの十字に広がる葉っぱの下に白い釣鐘状の花があった。
これが,イズモコバイモだった。
一輪見つけると周りに結構ある。
スミレも雪の寒さに負けずしっかりと花を開いていた。
779ピーク〔休憩所〕からは,曇天のもとシルエットだが矢滝城山など凸凹の
火山群が見渡せた。
休憩地から少し下ると九十九折の急勾配の道が始まる。
上りほどではないが,道は狭く滑るので膝に負担が溜まる。
ミスミソウには出会えなかったが,イズモコバイモを始めイカリソウやスミレなどの花々,加えて春の降雪に出会え,満足の山行だった。
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