記 録
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9時30分 内尾谷林道
ゴールデンウィークの前半戦の締めにサンカヨウの花を見に猿政山に出かけて来た。
いつもの思い込みで,内尾谷川の右支川に入る所を道なりに左支川の荒れた林道に突入してしまい,
お陰で40分のロスと車に無数の傷を付けてしまった。
正規のルートに戻り,最奥の廃屋に車を駐車した。
ここから,登山口まで約1時間の林道歩きだ。
この林道には標識も案内板も何もないので,途中の林道分岐は下調べしておかないと路頭に迷う箇所だ。
分岐を右手に取り,内尾谷右支川側に回り込むと林道は明るい新緑に代わり,爽やかな風が心地よい。
時折,木々の隙間から鯛ノ巣山の稜線や急勾配の東斜面を持つ猿政山の山頂が望めた。
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10時05分 ブナ林
林道歩きに飽きた頃,林道の終点ぽい所に到着した。
道はまだ先がありそうだが,右手に真っ白のプレートとテープがあったので,ここから杉林に突入した。
杉林は意外と急勾配で,笹や杉の幹を掴み,トラロープもありがたく使いながら10分ほどで尾根に出た。
ここから大万木の山頂直下までは,緩やかな稜線を詰めていく。
途中の1077ピーク付近は,ブナ林が綺麗だった。
いよいよ標高差150mの東斜面に取り付く。
ここは急斜面というより壁をよじ登る感じで,ロープを頼りに体を無理やり引き上げながら登った。
喘ぐこと30分,ようやく尾根の縦走路に出た。
猿政山の山頂には,緩やかな稜線歩いて8分ほどで到着した
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11時00分 猿政山山頂
山頂からの展望は,北北東側がわずかに開けているだけで,しかも遠くは靄っていたので,名の知れた山はまったく分からなかった。
山頂から毛無山への縦走路を見に行って見たが,数分で笹の中に消えており,一人で踏み込むには無謀な気がした。
朝方は,山菜採りの地元の方から「一人ですか?ここは熊が出るので,気を付けなさいよ。」と思い切り勇気付けられて,花を見つけても写真を撮る気持ちの余裕がなかった。
しかし,陽も上がり,気持ちにも余裕が出来たので,帰りはサンカヨウの花を愛でながら,ゆっくりと下山した。
ただし,例の急斜面の下りは,下を見ながら降りる分だけ一段とスリルがあった。
なお,下りでのトラロープは補助ではなく,ここでは命綱だった。
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