記 録
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9時53分 610m鞍部
今回はIさんと天上山を湯来町側から登ることにした。
まずは,下山口となる天上山林道のお宮に車をデポし,登山口のある大草林道に向った。
一松寺奥の空地に駐車させてもらい,熊の絵が書かれた電気ゲートを抜けて大草林道を進む。
約2.1kmほど歩くと天上山登山口と書かれた標柱がある。
ここの標高が約350mで,まずはここから610mの稜線鞍部を目指す。
最初は谷の右岸の急斜面を登り,次に右岸の尾根を乗り越して隣の谷の左岸を登る。
道は落ち葉でフカフカだが,勾配はきつく,時にはジグを切って登る。
一気に200mほど高度を稼ぎ,それからは長いトラバースに入る。
途中,展望はまったくない。
最後に50mほどのコブを超えた所が610m鞍部だった。
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11時10分 ロスト
鞍部からは20分ほど笹の尾根道を上がると杉の植林地に入る。
ここら辺りで道が少し怪しくなる。
ちなみにこのコースは最初の登山口以外は分岐にもプレートの類は無く,テープもほとんど無い。
従って,先人のルート図とルートファインディング力が必要になる。
急な植林地を上がると林道に出る。
再び山に入るが,林道の法面上部をトラバースするためとても危険だ。
ルートは,徐々に踏み跡程度になり倒木も多く,歩きづらい。
崩壊地でトラバースを試みるが,ここでとうとう道をロストしてしまった。
探索するも見つからず,やむなく尾根に向って直登することにした。
でるだけ藪を避けて笹の林床部をよじ登った。
お陰でルート的にはショートカット(時間的には倍か?)でき,天上山山頂部にひょこり出た。
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11時30分 天上山山頂
登山口から約2時間半,やっとたどり着いた山頂の展望はがっかりだった。
唯一の西側の展望は,伸びた木で寸断されてズタズタだ。
角度を変えながら,確認できたのは,北から深入山・砥石郷山・恐羅漢山・十方山などなど。
下山は,山頂から南下する尾根道を谷底まで一気に下るルートだ。
まずは,途中の林道出合まで一気に比高230mを下る。
途中,木々の隙間から西南西に吉和冠山,南南西に大峯山,南南東に東郷山,東側には白木山など安佐北区の山々が遠望できた。
林道から下の道は,低木の枝が伸びて道が消えかかっていた。
張り出し尾根のピークから右に折れ,谷底に向って急斜面を下る。
滝に下りてからもルートは不明瞭な箇所が多く,40分ほど掛かって下山口のお宮に着いた。
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