記 録
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10時40分 中野冠山山頂
釣りが中止となるも天候はまぁまぁ。
『ひろしま百山』の残り3峰を歩くことにした。
曇り時々晴の予報どおり,朝は,曇天に加えガスまで掛かって,冠山の山頂は見えなかった。
三角屋根の建物の横に冠山へのプレートがあり,真直ぐ山に入る。
ミズナラなどの静かな自然林を20分も歩くと勾配が一気にきつくなった。
尾根に出ると4分ほどで冠山山頂に到着した。
360度の大展望で人気のある山頂だが,今日は真っ白,才乙の集落さえ見えない。
しかたなく,一兵山家山の縦走に入った。
山頂から一旦林道終点のある鞍部に下るのだが,この道がとっても急なうえに濡れているので滑り落ちるようだった。
鞍部から縦走は,多少きつい勾配もあったが,基本なだらかなアップダウンの繰り返しだった。
途中,ノベリ山(939.7m)ではガスが取れて,西側に雲月山が見えた。
更に歩いて行くと,高杉山や天狗石山が見える箇所もあったが,曇天・逆光ですっきりしない。
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8時42分 一兵山家山山頂
のんびりとした縦走にも飽きたなと思った頃,縦走路の左側に脇道があり,覗くと三角点と標示杭が見えた。
ぼやっーと歩いていたら,恐らく通り過ぎて右往左往したことだろう。
空は既に日も差して来たが,山頂の周りは潅木が茂り展望は無い。
すぐさま来尾峠に下ったが,登山道は低い笹道のように見えて,実は道の両側は1mほど切れ落ちている。
従って50〜60cmの幅員を踏み外すと転落するので,注意が必要だ。
途中,天狗石山と三ツ石山を望むことができた。
来尾峠からの登りは一級品の急勾配だった。
標高差150mがほぼ一直線,おまけに粘土質で滑り易いので,とっても足に負担が重い。
ただし,登り切った所にある小さな展望岩では,南側の景色が楽しめた。
曇り空で色が映えないのは致し方ないが,歩いてきた中野冠山から一兵山家山への稜線,その奥には,大佐山や掛頭山・臥龍山も見える。 左側には,これから歩く高杉山と夫婦岩山の稜線が延びていた。
深入山や恐羅漢山は,靄って特定できなかった。
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13時10分 高杉山山頂
高杉山分岐までの稜線は,秋の山野草が咲き,それを撮影するので,なかなか歩みが進まなかった。
ホン峠から高杉山への上りは,リョウブやミズナラの林が山頂に近づくにつれブナ林・に変わっていった。
高杉山の山頂は三叉路上にあったが,標示杭が無いので分かり難い。
山頂の先に展望岩があり,ここも眺望ポイントだったが,全体的に暗く今一だった。
夫婦岩山に向かう途中で一兵山家山や高杉山を振り返った。
夫婦岩山では,方位を確認せず尾根道を下ってしまい,井屋山に続くタラガ峠まで下って間違いに気が付いた。
仕方なく上り直して,夫婦岩山のリフト西側から再び森に入り,10分ほどで夫婦岩分岐に到着。
夫婦岩は大きな岩だが,二つの岩の間には,綺麗に1本亀裂が入っており,夫婦間にはかなりの隙間風が吹いているようだ。
夫婦岩から少し下ると林道に出て,順覚寺経由で集会所に戻った。
展望がすっきとしない山行だったが,多くの山野草に出会え,『ひろしま百山』も全山踏破できたので,とりあえず満足した。
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