記 録
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9時16分 薬師山山頂
今回は,Iさんと岡山の和気アルプスに遠征してきた。
予報では曇り時々晴れだったが,和気町はどんより曇り空だった。
まずは,八ツ峰岩
に向った。 取り付きからいきなり鎖場
で,20mぐらいの絶壁をへつる時には少々スリルを感じた。
八ツ峰岩を下り,風化花崗岩の天神尾根を詰めて薬師山に到着した。
正面には,これから登る穂高山の岩稜やその右手には涸沢峰と竜王山を繋ぐ稜線の奥に神ノ上山の山頂がちょこんと見えた。
石切り場跡から急坂を登ると穂高山頂直下に登り専用と言われている平均斜度40度ほどのザレたスラブが現れ,慎重に直登する。
このスラブからは,右手に竜王山のバットレス
,振り返ると薬師山の奥に和気富士
が望めた。
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9時50分 穂高山山頂
穂高山山頂では,竜王山の岩壁や
奥ノ峰から槍ヶ峰に続く稜線の奥に衝立岩を擁した剣峰を眺めながら暫し休憩した。
涸沢峰からも岩稜帯のルートが続き,右手に槍ヶ峰を見ながら20分ほどで奥ノ峰に到着した。
神ノ上山への縦走路の途中からザイテングラードの取り付きがある谷底まで,標高差150mほどを転げ落ちるように下った。
谷底から羊歯の生える急坂をしばらく登ると平均斜度30度のザイテングラードが現れた。
途中,衝立岩をちょこっと覗いてみたが,登るには無理そうなので引き返し,おとなしくカニのタテバイ・ヨコバイを経て剣峰に到着した。
小雨が振り出したため,山頂の岩場からは,南側の山々がうっすらとしか見えなかった。
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13時25分 鎌尾根独標
剣峰から15分ほどで本日の最高峰である神ノ上山に到着。
ちょうどお昼時だったので山頂には3パーティが賑やかに食事をしていた。
下山ルートは,白岩様に立ち寄った後,東平尾根から鎌尾根リッジルートで田原集落に下りることにした。
山頂から下ること20分で白岩様の張出岩に到着。
ここからは,和気アルプスきってのハードルート「チンネ・スラブルート」が望めた。
東平尾根は,平らで広々としていてガードロープやテープがないと確実に迷ってしまう。
鎌尾根リッジルートは高度感があり,独標からの眺めも抜群で締めくくりとして最高だった。
それにしても最初の八ツ峯岩から最後の独標まで,岩稜ルートが楽しめた1日だった。
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