記 録
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10時38分 休岩:上
今回は I さんと二人でカタクリの花を見に寂地山を歩くことにした。
上りは,I さんお勧めの河津谷を詰めて寂地山へ,下りは右谷山からヤブガ峠を経て河津集落へ下りるらしい。
河津集落を出発した時には,気温は5〜6°,河津峡のせせらぎを聞きながら林道を歩く。
林道終点からいよいよ河津谷の遡行を開始。
両岸の緑がまぶしく映え,まさに新緑に囲まれての遡行。
最初は,左岸・右岸と渡渉しながら渓谷を登って行く。
基本,沢に沿って歩くので1本道だが,どちらの岸を高巻するかが難しく,先人のテープに感謝!
林道終点から1時間半ほどで,両岸がそそり立つ滝にぶつかり,左岸を20mほど高巻きする。
核心部には壊れた丸木橋があり,橋を横目に草を掴みながら慎重にトラバースする。落ちたら,恐らくOUT。
トラバースした後も沢までの下りが結構急でしかも足元が悪く,安心できなかった。
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12時40分 寂地山山頂
標高1000mを越えた所にある大滝には,もっとビビった。
まず大岩を越えて,次に滝の左側を登ったのだが,岩に凹凸が少なく,手掛かりがほとんどない。 木や草も岩の上の土に生えているため,支えになるか信用できない。
10mぐらい下には滝壺と大岩。
覚悟を決めて体をリフトアップし,何とかクリアーした。
それ以降もいくつかの滝を越えて行くと水量も徐々に少なくなり,とうとう源流部に到着か。
気付くと足元にカタクリの花がぽつぽつを咲いていた。
緩斜面を登ること20分ほどで縦走路に飛び出した。
縦走路にはカタクリの花が咲き乱れていたが,少し遅かったらしい。
既に花が散り,実が膨らんだものもあった。
寂地山山頂は,カタクリの花を見ようと来た登山者で大賑わいだった。
朝食から既に7時間以上経ち,腹ペコの腹を急いで満たし,残り4時間の後半戦に突入した。
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14時31分 右谷山山頂
寂地山から錦ヶ岳の横巻きまでは,両脇をカタクリの花が咲き誇るなだらかな道が続いたが,新緑に邪魔?されて,展望は今一つ芳しくない。
途中,吉和冠山が見えた。
右谷山の北峰から見えたのは寂地山の山頂か?
ようやく展望が開けたのは右谷山への上り道で,なだらかな山容と山頂のドームが特徴の羅漢山,東の奥に見えるのは大峯山だろうか。
右谷山の山頂に到着したら,またもや大パーティが占拠中。
ヤブガ峠からの下山ルートも不明瞭で厳しかった。
踏み跡がはっきりしていたのは最初だけですぐに笹の中に埋没。
運よくテープに気づき,尾根から下る分岐点を発見。
その後もテープを確認しながら慎重に下ったが,植林帯に入るとますます不明瞭となり,テープを見失っては探索し,見つけては安堵し,なんとか河津集落に下りることができた。
精神的にとてもタフなルートだった。
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