記 録
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10時06分 猿政山山頂
尾道松江道を高野ICで降り,俵原川に沿って北上して三叉路に到着。
少し林道に入った所に駐車した。 林道を30分ほど詰めて登山口に到着した。この頃は,まだ視界があったのだが,見る間にガスが掛かって,高度を上げるとともに濃くなってきた。
ロープが張られた急勾配の崖地を登り,標高が1100mを越えたなだらかな稜線に出た頃には,雲の中のように濃くなり,芽吹いたばかりのミズナラやブナの幹が幻想的な景色を醸していた。
従って,猿政山山頂もガスの中,360度真っ白!
容易に回復しそうも無いので,すごすごと下山した。
登山口付近まで下ると徐々にガスが切れて,曇り空ながら遠方まで見通せるようになり,東南東方向に吾妻山が見えた。
猿政山は広島県側からだと2時間半で登ってこれたが,歩行時間・景色とも物足りなく,もう1峰歩いて帰ることにした。
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14時36分 鬼叫山山頂
備北周辺の「ひろしま百山」の未踏峰は,多飯ヶ辻山と葦嶽山の2峰。
時間的には葦嶽山だろうと車を走らせたが,途中,ちょっとした勘違いもあり,野谷の集落に到着したのが,13時半近くになってしまった。
野谷登山口から山に入る。
登山道は,鬼叫山と葦嶽山をつなぐ稜線の最低鞍部に向かって沢を詰めていく。
このコースは良く整備され,沢のせせらぎも聞こえて気持ちもいいだが,勾配は結構きつく,鞍部直前は,振り返れば驚くほど急な谷を登って来たのが分かる。
それでも登山口から50分ほどで東屋の建つ鞍部に到着。
まずは北側の鬼叫山に向かった。
鬼叫山山頂に向かうコースには,ドルメン(供物台)や巨岩遺跡には必ずある方位岩があった。
笹を掻き分け鬼叫山の山頂に登ってみたが,プレートなど山頂を示す類を見つけることは出来なかった。
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14時50分 葦嶽山山頂
せっかくなので神武岩や鏡岩も見学し,顔を上げると正面に葦嶽山の山容(日本のピラミッド?!)が枝越しに見えた。
鞍部から6分で葦嶽山山頂に到着。
山頂から北北西の方向に遠くに見える山は,午前中歩いた猿政山だろうか?その右側は,福田頭や比婆山連峰だろう。
山頂からの下りのコースを思案していると西側に下る踏み跡に気づいた。踏み込んでみたものの,いつものとおり暫くして道は消滅してしまい,あえなく山頂に引き返した。
しかたなく通常の灰原コースを歩き,灰原登山口から灰原越峠を経て駐車場所まで車道を歩いた。
猿政山の標高差が500m強,葦嶽山の標高差が350mほどだが,疲労の蓄積と勾配がきつい分,葦嶽山の方がしんどかった。
2峰合わせて1日の累計標高差が1700〜1800m,けっこう膝と脹脛に疲労が溜まったようだ。
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